本連盟は、会員相互の協力のもと、富山県歯科医師会と連携し、会員の診療環境の向上を通じて国民歯科医療の発展に寄与することを目的として政治活動を行っています。
上部団体の日本歯科医師連盟の歴史は古く昭和25(1950)年までさかのぼり、 75年間にわたり「国民の健康にして文化的活動」を支えてきました。国民の口腔状態を改善するために、日本歯科医師会と緊密に連携して活動をしております。
ビスマルクは政治を「可能性の技術」と言いましたが、「望ましい可能性を少しでも伸ばし、望ましくない方向への発展可能性を抑えていくような政治的選択に基づく政策決定をしていくべき」であり、そのためには「原則の貫徹と転変する状況への対応」が不可欠となります。
現代ほど生活と政治が密着し、日常生活の隅々まで政治の息吹を感じさせる時代はありません。戦後の政治思想史研究の第一人者であった東京大学教授の丸山真男は、政治から絶対に逃げるべきではなく、直視していく姿勢が必要であり、政治的リアリズムが欠けると情緒的判断に左右されやすくなると述べました。
今、逆境にある歯科界に必要なのは、正論と国民の声、そして歯科医師会の政治的リアリズムに対する正しい認識であります。政治に対するアパシ-(無力感・絶望・嫌悪)を断ち切らないと良い社会はできません。アパシ-はデモクラシ-を空虚化させます。
歯科界の発展は国民の幸福につながるという強い信念のもと、富山県歯科医師連盟は、富山県歯科医師会と連携し、歯科医療政策を前に進め、国民の健康の保持増進と健康寿命の延伸に寄与できるよう努めて参りますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
富山県歯科医師連盟 会長 中道 勇